麒麟山酒造とは

麒麟山酒造は、日本酒の中でも「地酒」を醸す蔵元です。

「日本酒」とはお米を原料とし
法的に適った製造方法を経てできたものを指しますが、

「地酒」とは蔵元のある土地で作られた米を原料とし、
その大地の影響をたっぷりと受けた水を使い、
その気候の中、その土地の蔵人によって醸され、
そして何よりもその土地の人たちが日々の生活の一部として慣れ親しみ、
飲んでいただけるお酒だと考えます。

そんな「地酒」のありかたを目指す蔵元、
それが麒麟山酒造です。

会社名 麒麟山酒造株式会社
代表取締役社長 齋藤俊太郎
業務内容 ・ 酒類製造販売
・ 原料米の栽培
・ 副産物を原料とした食品の製造販売
創業 1843年(天保14年)
株式会社設立 1951年(昭和26年)
従業員数 40名
所在地 〒959-4402
新潟県東蒲原郡阿賀町津川46
電話 0254-92-3511
ファクス 0254-92-5166

アクセス

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地元での
米づくり

地元の人たちに毎日の暮らしの中で飲んでいただきたいお酒だからこそ、ただ美味しいだけでなく、食品としての安全性をしっかりと担保したい。そんな思いから、麒麟山酒造が使用する原料米は、どこで、だれが、どのように栽培したのかを特定できるお米を使用したいと考えています。そこでこれまで取り組んできたことが地元での原料米の栽培です。

地元農家で組織される奥阿賀酒米研究会(*1)と協力しながら原料米の栽培を進めるかたわら、平成23年には麒麟山酒造内にアグリ事業部を設置し、専門の社員が中心となって栽培に取り組んでいます。将来、この地域で栽培された原料米だけで清酒麒麟山を100%醸すこと、それが麒麟山酒造の目標です。

地元での米づくり
(*1)奥阿賀酒米研究会
麒麟山酒造の呼びかけにより、地元阿賀町での原料米の栽培を目的として、平成7年に15人の農家によって発足した組織です。現在(平成26年現在)では29人の農家により56ha程の水田で原料米を栽培しています(収穫量は約7,100俵)。コシヒカリとは栽培時期や技術面でも異なることから、年に7回の研修をもうけ、新潟県新津農業普及指導センターやJA新潟みらい阿賀支店からの指導を受けたり、会員農家間での情報交換を行っています。
水を守る

地元の人たちに毎日の暮らしの中で飲んでいただきたいお酒だからこそ、飲み飽きしない淡麗辛口のお酒が理想であると考えています。そこで大切なのが仕込みに使う水。清酒麒麟山は地元御神楽岳(みかぐらだけ)を起源として、そこから流れ出でる常浪川(とこなみがわ)の伏流水(地下水)で仕込みますが、その 流域に広がる広大なブナ林こそが雪解け水をきめ細かくろ過してくれる理想的な腐葉土を作っているのです。

しかし、山林保有者の経済的な理由から植林や間伐が行われず、山のバランスが崩れかけているのが現状です。山のバランスが崩れること、それは私たちが理想とする軟水(*2)の水質が変化してしまうことを意味します。そこで麒麟山酒造では、その森林が本来持つべき水源涵養機能(*3)を取り戻すために、伐採後に放置された森林には植林を、植林後に放置された森林には間伐や下刈りを行い、理想の水の保全に取り組んでいます。

(*2)軟水…
硬度の低い(ミネラル分が少ない)柔らかであっさりとした水で、淡麗辛口を醸すには最適の水とされています。ブナなどが群生する森林は落葉が積もって腐葉土となりますが、それがきめ細かなフィルターとなり、雨や雪などの降水をきれいにろ過してくれるのです。
(*3)水源涵養機能(すいげんかんようきのう)…
森林に降った雨や雪などの降水は、すぐに森林から流れ出ることはなく、土壌に浸透し、ゆっくりと流れ出ます。この為、洪水や渇水が緩和されたり、澄んだきれいな水を私たちに供給してくれます。この働きが水源涵養機能です。
社名の由来

阿賀町に聳える名峰「麒麟山」は、
中国で生まれた架空の動物「麒麟」にその姿が似ている事から名付けられました。
古代中国では「聖人の出現を知らせる前触れとしてこの世に現れる」と言われた麒麟。

この伝説にあやかり、
「飲んでいただいた方にも幸せが訪れるように」と願いを込め、
我が社の代表銘柄名として使わせていただいております。

ちなみに1843年(天保14年)の創業当時は、
神様からの恵みの酒を意味する「福」の文字と、
井戸から湧き出る豊かな水への感謝の気持ちから
「福の井」という銘柄で販売していました。
「麒麟山」に銘柄名を変更したのは1882年(明治15年)のことです。

こよなく酒を愛し、寝るまで盃を傾けていた五代目齋藤徳男は、
飲み飽きしないすっきりとした淡麗辛口を何よりも好んでおり、
「酒とは辛いもの」という信念のもと酒造りを行っていました。
しかしながら当時は戦後から昭和三十年代にかけ、
嗜好は味の濃いもの、特段甘いものに対する憧れが強い時代でした。
よって売れ筋商品はもっぱら主要産地の兵庫、京都、秋田産の甘いお酒と決まっていましたが、
それでも自分の好きな淡麗辛口にこだわり続けた徳男には、
物静かながらも絶対に譲れない思いがあったのでしょう。
そして、この思いこそが淡麗辛口を追求する現在の清酒麒麟山の原点なのです。
麒麟のいる町

新潟県阿賀町津川は明治十九年に会津若松県から現在の新潟県に編入されました。当時は林業が盛んな町で、大河「阿賀野川」が流れていることから流通の基点でもあり、東蒲原郡の行政、経済の中心として大いに栄えました。陸上輸送の発展により、徐々に港としての役割は消えて行きましたが、宿場など港町であった名残は現在も街中に粛々と佇んでいます。

また、津川は昔から“狐火”の発生率が世界一といわれてきました。諸説いわれがありますが、狐火とは狐が交尾をする際に触れ合うしっぽの毛の摩擦で発光するともいわれています。その狐火は麒麟山に住み着いていた狐が嫁入りするときの提灯の灯りだといわれ、それが見えた年(狐の嫁入りがあった年)は豊作で縁起が良いと言い伝えられてきました。

電気が普及するに連れ町は夜でも明るくなり、いつしか狐火は見えなくなってしまいましたが、毎年5月3日には「つがわ狐の嫁入り行列」が阿賀町の恒例イベントとして開催され、狐火伝説は脈々と受け継がれています。

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